【宮古島】旧城辺町が20年前、市城辺の新城海岸で潮害を防ぐ保安林を県の許可を得ずに伐採し、トイレやシャワー、駐車場(約688平方メートル)を整備していたことが分かった。森林法違反に当たるとして、県が昨年12月、市へ厳重注意、市は施設を撤去、来年3月までに植林し、原状回復する。

旧城辺町が違法なまま設置したトイレや駐車場。現在は撤去工事が進んでいる=宮古島市城辺・新城海岸

 同海岸は観光客も多く集まるため、市は「トイレ施設などを早急に整備していく必要がある」として、周辺の地権者や自治会と協議する方針。

 市によると、トイレ施設などは旧城辺町が1994年ごろ設置した。自治会が海岸の観光客利用について関係者に相談する中で20年もの違法状態が発覚した。

 県から厳重注意を受けた市は、原状回復のための誓約書と復旧計画書の提出を求められた。現在は費用81万円をかけた撤去工事が進んでおり、3月末までに終える予定。

 周辺には埋蔵文化財「アラフ遺跡」があるため、試掘調査などに半年間を要し、保安林の植林完了までに1年間ほどかかるという。市はこの間、簡易トイレの設置などで対応する考えだ。

 長濱政治副市長は12日の市議会一般質問で、「新城海岸は観光客に人気が高く、利用施設は必要。早急に整備していく」と述べた。西里芳明市議の質問に答えた。