【南部】県平和祈念財団の戦没者遺骨収集情報センターは本年度調査で、南城市の岩陰など7カ所で未収骨の情報を得た。センターの収集事業を検討する戦没者遺骨収集事業促進協議会が17日、市摩文仁の同財団であり、センター職員が報告した。

収骨の課題を話し合った戦没者遺骨収集事業促進協議会=糸満市摩文仁・県平和祈念財団

 本年度は、調査員が同市と八重瀬町の69集落で住民から聞き取るなどして情報を収集。同市の岩陰や海岸、個人所有地の5カ所と八重瀬町の原野や道路下計2カ所で未収骨の情報があった。

 今後、同センターが直接収骨するほか、ボランティア団体に情報提供し収骨に協力してもらう。来年度は豊見城市や南風原町で遺骨情報を集める予定。

 一方、協議会では戦争体験者の高齢化で情報入手が年々困難になっていることから、調査員(嘱託職員3人)の増員や遺骨収集の回数の増加、国の予算支援について要望する声が上がった。

 17日の協議会で会長に再任された沖縄国際大の吉浜忍教授は「戦没者約3400柱の遺骨が、いまだ収骨されていない。これからは、埋没した壕にポイントを絞り調査を進めていく」としている。

 協議会は糸満市や県遺族連合会の関係者、識者ら8人で構成している。