青々とした葉桜に見守られ、各学校で卒業式や修了式が開かれている。誇らしげな子、友だちや先生との別れに涙する子、成長した姿をまぶしそうに見守り目頭を押さえる親や先生。それぞれの思いを抱え、新たな道に向かっていく

 ▼美さと児童園の壮行会は、思いがいっぱい詰まっていた。事情があって家庭で過ごせない子どもたちが暮らす児童養護施設。高校を卒業すれば園を出なければならない子どもたちを送り出す会だ

 ▼親元を離れ、さまざまな事があったのだろう、一人一人読み上げる旅立ちの言葉では、こみ上げるものがあり、準備した文章を読み進めなくなる子も。会場から「頑張れ!」と励ましの声が飛んだ

 ▼在園生は、長い時間を一緒に過ごしたお兄さんやお姉さんへの感謝の気持ちを形にした。先輩を驚かせようと合唱やオリジナル曲もこっそり準備して披露。つらかったことや応援の気持ちを織り込んだ詩は胸に迫る

 ▼園からは今回初めて、2人同時に4年制大学への進学が決まった。特待生として授業料が減免されたり奨学金を利用したりするという。進学する1人は、落ち込んだこともあったが、夢を実現するために頑張る、と力強く誓った ▼生まれ育った環境に関係なく、どの子も希望する進路を選び夢を追いかけることができればと思う。(安里真己)