日本トランスオーシャン航空(JTA)は、自社のパイロットが訓練用に使用する「フライトシミュレーター」装置を那覇空港の施設内に設置した。従来は羽田空港(東京)まで出向く必要があった操縦訓練が、今後は地元で完結することで、訓練効率の大幅な改善と運航の安全性向上に期待が集まる。佐藤学社長は20日の竣工(しゅんこう)式で「地元の那覇で訓練ができ非常にうれしい。沖縄の翼として頑張っていく」と決意を新たにした。

JTAが自社パイロット訓練用に使うフライトシミュレーター装置=20日、那覇空港施設内

航空機の動きなどを忠実に再現するフライトシミュレーター内のコックピット

JTAが自社パイロット訓練用に使うフライトシミュレーター装置=20日、那覇空港施設内 航空機の動きなどを忠実に再現するフライトシミュレーター内のコックピット

 シミュレーター装置はボーイング737-400型機の訓練に対応したもの。これまでは羽田空港内にある装置を親会社の日本航空などグループ3社で共同使用していたが、機材更新によりJTA以外では利用機会がなくなり、譲り受けることになった。

 JTAは保有13機すべてが同400型機。同社は装置を沖縄まで移設するとともに、維持管理のための技術者4人を新たに採用した。

 国土交通省航空局の協力を受け、那覇空港施設内に約493平方メートルの施設を整備。本体装置(幅6・6メートル、高さ6・9メートル、重量20トン)が室内の大半を占める。航空機の動きやエンジン音などを忠実に再現し、緊急事態や悪天候への対処訓練もできるという。

 JTAによると、正規で購入すると1基約12億円。26日から機長や副操縦士ら乗員143人の定期訓練などで使用を始める。