廃ガラスを人工軽石に再資源化する事業を手掛けるトリム(那覇市、坪井巖社長)は20日、台湾の豊益元(フォンイーエン)股☆(人ヘンに分)有限公司(新北市、秦嘉鴻社長)にトリムが特許を持つ廃ガラスリサイクルプラントを出荷し、現地での人工軽石「スーパーソル」の製造・販売を認める契約を交わしたと発表した。トリム社の海外へのプラント出荷は初めて。

廃ガラスリサイクルプラントの台湾への出荷を報告したトリムの坪井巖社(左)、新城博会長(右)、台湾・豊兆航太の鍾進豊氏=那覇市、県産業振興公社

 プラントは1基当たり2億8500万円で、計3基販売する計画。2月26日に台湾で契約書に調印した。

 スーパーソルは土壌成分を主原料に製造されたガラスの微粉末を焼成発泡させた軽量発泡製品。無機質・多孔質の特性を生かし、土木資材、土壌改良材、水質浄化などに活用されている。

 トリムによると、台湾には魚やエビの養殖業者が約7千社あり、養殖池も8千~9千カ所ある。水質維持のため定期的に水を入れ替える必要があるが、コストや環境負荷が課題となっている。

 台湾側はスーパーソルによる水質浄化システムに着目。台湾の石油、ガラス加工、精密機械部品メーカーの3社が出資し、スーパーソル事業を担う新会社(豊益元、資本金約6億円)を設立した。

 出資企業の一つ、豊兆航太股☆(人ヘンに分)有限公司の鍾進豊社長、トリムの坪井社長、新城博会長が20日、県産業振興公社で会見した。

 鍾社長は「プラント建設と並行し、スーパーソル活用の実証実験に取り組む。効果を紹介する施設も整え、中国本土や東南アジアにも広げたい」と強調。坪井社長も「台湾へのプラント出荷を機に、海外への展開を加速させたい」と意欲を示した。