新石垣空港の建設計画をめぐる疑惑を追及された西銘順治知事(当時)は質問者の嘉陽宗儀氏に「間違いがあれば腹を切るが、君もその覚悟があるか」と逆に詰め寄った。1990年7月の県議会代表質問でのやりとり。攻防は命がけである

 ▼県議会は百条委員会を設け、米軍普天間飛行場の代替施設建設で公有水面埋め立てを承認した仲井真弘多知事の判断の経緯や政治介入をただした。議論は平行線をたどり、野党の追及は不発に終わっている

 ▼予算特別委員会の総括質疑も仲井真知事を追い込むまでに至らなかった。攻める側の調査能力不足は否めない。質問だけではなく、新事実を突きつけなければ、県政の厚い壁を破るのは容易ではない

 ▼県議会は識名トンネル問題の百条委で具体的結果を導き出せなかった。「大山鳴動でねずみ1匹」も出ず、である。百条委という伝家の宝刀を抜くには、覚悟と成果が求められ、県議会の権威にも関わる

 ▼百条委の審議を見た県議OBは「一般質問や常任委員会の質疑と何が違うのか」と苦言を呈していた

 ▼ロッキード事件やリクルート事件などで爆弾質問を連発した元衆院議員の故楢崎弥之助氏は著書で「調査なくして告発なく、行動なくして発言なし」と指摘する。百条委は継続する。「爆弾議員」の出現を待ちたい。(与那原良彦)