4月1日の消費税増税まであとわずか。価格帯が高い家具や家電などを販売する県内の店舗はこの連休、5%から8%に上がる前に買っておこう-という駆け込み客らでにぎわった。店側も例年と異なる“特需”を逃すまいと独自企画をそれぞれ展開。月末にかけては生活必需品のまとめ買いも予想され、売り場の熱気はやみそうもない。

消費増税を目前に控え、家電の駆け込み需要が加速している=22日、那覇市・ベスト電器天久店

 21日、家具・インテリア販売の大川が経営する沖縄市のリビング・デザイン・スクエア泡瀬を訪れ、ベッドを購入した那覇市の看護師、金城典子さん(42)は、「安い買い物ではないので、やはり増税前が得だと判断しました」。

 同社の外間いち子総合企画部長によると、3月の売り上げは20日時点で前年同期比の約1・4倍。購入した家具を8月まで預かる独自企画も奏功しているようだ。

 このサービスを使ってテレビ台やソファを購入した沖縄市の主婦、佐和田みゆきさん(35)は「引っ越しが6月なので、増税前に安心して買い物をすることができた」という。

 決算セールの書き入れ時と増税のタイミングが重なった家電量販店も売れ行きがいい。ベスト電器天久店では、洗濯機やパソコンが好調だ。長嶺真也店長は「建築ラッシュで家の新築が間に合わず、納品できない家電もある。4月納品でも、月内成約なら消費税5%を維持します」。

 那覇市の会社員、富本洋子さん(38)は22日、冷蔵庫を買った。「ちょうど買い替え時期だし、同じ買うなら増税前に-と思って。実は先月、洗濯機も壊れて買ったばかり。増税前で良かったのかも」と笑った。

 登録・納車時点の税率が適用される自動車の販売も活況だ。豊見城市の会社員、吉川正枝さん(57)は、沖縄トヨタのU-Carセンター北谷ランドで140万円の中古車を購入し、22日に引き取った。

 前の車の故障による買い替えが目的だったが、店の人から増税分の差額や、納車が4月以降にずれ込むケースを聞いて、「ぎりぎり増税前に間に合ってよかった」と胸をなで下ろした。