県立博物館・美術館指定管理者の文化の杜共同企業体が進めるしまくとぅばプロジェクトの一環の「宮古民謡としまくとぅば」が22日、同館で開かれた。宮古民謡9曲を題材に、琉球民謡音楽協会理事の兼城克夫さんが実演し、沖縄国際大学教授の西岡敏さんと共に解説。参加した約60人が歌と言葉を通し、宮古の風土や人々の思いに触れた。

兼城克夫さん(右)の演奏と西岡敏さん(右から2人目)の解説で宮古民謡を通し、宮古のしまくとぅばに触れた参加者ら=那覇市おもろまち、県立博物館・美術館

 同プロジェクトでは一昨年から年1回、民謡を通してしまくとぅばに触れる催しを開催。今年は初めて宮古民謡を取り上げた。

 兼城さんは宮古民謡について、首里言葉などにはないパ行が入っていることや物語性が内包されていることを特徴に挙げた。取り上げた民謡は、人頭税時代に苦しめられた農民を歌った「豆(マミ)が花(パナ)」や城辺地方のクイチャー曲「與那武岳(ユナンダキ)金兄小(カニスザガマ)」など。

 西岡さんがそれぞれの曲の下敷きとなった民話や歴史の関連文献を宮古言葉で朗読。さらに兼城さんが解説を加え三線で演奏し歌い上げると、一緒に口ずさむ参加者も多くいた。

 参加した宮古島出身の男性(67)=那覇市在=は「本島では宮古言葉の発表の機会は少ないので良かった。歌詞の解説で理解が深まった」と話した。