【崎原朝一通信員】日本・アルゼンチン移住協定発効50周年記念式典が1月31日、ブエノスアイレス市内の大使公邸で開かれた。秋篠宮ご夫妻が出席したほか、E・スアイン外務副大臣らアルゼンチンの政府関係者、日系社会から叙勲者会や日系団体連合会会長、各日本人会代表、JICAボランティアなど多数が招かれた。

秋篠宮ご夫妻と記念撮影におさまる沖縄県人会連合会幼年部児童ら=県人連合会大ホール

 両国の国歌斉唱後、水上正史在アルゼンチン日本大使は「アルゼンチン社会が日系人を快く受け入れて下さったことをあらためて感謝します」とあいさつ、両国の交流が豊かになることを期待した。

 秋篠宮さまは「戦後の移住が円滑に進むよう協定が結ばれた。今はアルゼンチン社会に同化される過程に入っているが、日本人の勤勉さ、誠実さが伝わり、2国間の交流の深化に寄与してきた」と移住協定の節目を喜んだ。

 スアイン副外相は「移住協定は平等的な条約で、日本の工業技術を評価し、移民の配置などを考えた。日本人は誠実、正直、勤勉を美徳に絆も強い。日本文化に興味を持つアルゼンチンに人も多く、先輩の苦労は大変なものだった」と日系社会の労苦をねぎらった。

 沖縄県人連合会大ホールでは秋篠宮ご夫妻の歓迎会が開かれ、県人連合会加盟市町村人会や各団体代表も夫人同伴出席した。米須清文・歓迎委員長は、128年前の1886年に初めてアルゼンチンに移住した移民の歴史を振り返り、日系社会約5万人、約100の地域日本人会の活動などを紹介。2020年の五輪東京大会に向け、若者に夢を与え、素晴らしい大会となるよう祈念した。

 舞台では県人連合会幼年部児童12人が琉球舞踊「ゆい ゆい」を披露。子どもたちはほとんどが3世で、紀子さまは通訳から解説を受けて観賞した。