「よっしゃ、勝ったぞ」-。23日、春のセンバツ大会で沖縄尚学高校が報徳学園(兵庫)に勝ち初戦を突破した瞬間、甲子園のアルプススタンドを埋めた大応援団や、那覇市の同校講堂で声援を送り続けた後輩たちは歓喜に包まれた。(1面参照)

グラウンドのナインに声援を送る沖尚の大応援団=甲子園球場

初戦突破が決まった瞬間、歓声を上げて喜ぶ沖縄尚学高校と同校付属中学校の生徒ら=同校講堂

グラウンドのナインに声援を送る沖尚の大応援団=甲子園球場 初戦突破が決まった瞬間、歓声を上げて喜ぶ沖縄尚学高校と同校付属中学校の生徒ら=同校講堂

 朝8時の開門前から試合開始を待ちわびるファンが長蛇の列をつくった甲子園球場。緑色のジャンパーを着た父母会や学校関係者、沖縄からのツアー客ら約1千人以上が、選手の一挙手一投足に声援を送り続けた。

 9番セカンドでスタメン起用され、決勝打を放った中村将己選手(2年)の父の孝さん=中城村=は「先発出場するとは思っていなかった」と驚きの表情。「自分のことのように緊張する。チャンスを生かして、力を出し切ってほしい」と祈るようにグラウンドの次男を見守った。 

 完封でチームを勝利に導いた山城大智投手(3年)の母のさとみさん=今帰仁村=は、前日夜に「大観衆の中で楽しんで」とメールでチームの大黒柱に成長した息子にエールを送信。親元を離れ、寮生活をしながら野球に打ち込む息子の勇姿に「大舞台でも堂々としていて、成長を感じる」と誇らしそうだった。

学校でも大声援

 那覇市の同校講堂では同級生や付属中学校の生徒らが大型スクリーンで観戦。リードがなかなか広がらない試合展開だったが、生徒らは勝利を信じ、懸命に声援を送り続けた。

 終盤にかけては、中学の野球部員がメガホンや大太鼓など、吹奏楽部も楽器を持ち込んで応援に参入。アルプススタンドさながらの雰囲気で「いけいけオキショー」とエールを送った。

 最前列で太鼓をたたいて応援した新垣貴斗君(付属中1年)は「相手は地元兵庫の高校で、応援団も気合が入っていた。そんな空気に負けずに頑張った先輩たちはやっぱり強いと思った」と喜んだ。

 生徒たちと一緒に観戦した名城政次郎理事長は、同校が選抜大会で優勝した過去の大会の初戦は1対0だったと振り返り、「次の試合もいける」と期待した。