ゼロテクノ沖縄(うるま市、仲里眞光社長)が製造・販売する、石炭灰を使ったコンクリート用の混和材「高品質フライアッシュ」(CfFA)を用いた建物が、県内で初めて浦添市で施工されている。CfFAを混ぜたコンクリートは強度や施工性に優れているとされ、同社や県生コンクリート協同組合などは「CfFAの利点を生かし、県内での供給体制を強化し、普及を図りたい」としている。

CfFAを混合したコンクリートの状況を確認するゼロテクノ沖縄の担当者ら=浦添市西原の建築現場

 CfFAは火力発電施設から排出される石炭灰(フライアッシュ)から燃え残った炭素などを除去・改質した製品。CfFAの二酸化ケイ素が、セメントの水酸化カルシウムと反応して強度が増し、丸い粒子などの影響で流動性と適度な粘りがあり、施工もしやすいという。

 大分大学発のベンチャー企業「ゼロテクノ」が、同大の佐藤嘉昭教授と共同研究・開発し、九州、関西などで施工実績がある。

 ゼロテクノ沖縄は親会社のゼロテクノから加熱処理された製品を仕入れ、CfFAを粒子の大きさごとに「分級」。県生コン協同組合を通して、CfFAのJIS認証を持つ技建(南城市、津波古義秀社長)の工場で生コンに混合されて出荷されている。

 単価は従来の生コンに比べて割高だが、ゼロテクノ沖縄や県生コン協同組合では「今後、需要を高めて、県内各地に供給拠点を増やし、コスト圧縮を目指したい」と強調。施主で有料老人ホームを建築中の又吉眞孝さんは「将来のメンテナンスを考えれば、コスト面でもメリットの方が大きい」と語った。