消費税アップで、バスやモノレール、タクシー、離島船便などの県内の各公共交通機関の運賃が上がる。3月末までに購入した定期券や回数券で、バスやモノレールでは来月以降の利用額が異なっている。増税に備えようと、売り場には、事前に買いだめする人の姿も。交通費は通勤通学など日々必要な出費。なるべく安く抑えたいと、利用者は家計防衛に懸命だ。(久高愛、岡部ルナ)

消費税増税を前に定期券を購入するモノレール利用者(左)=24日午後、那覇市・県庁前駅

4月からの公共交通運賃

消費税増税を前に定期券を購入するモノレール利用者(左)=24日午後、那覇市・県庁前駅 4月からの公共交通運賃

 バスは、那覇市内均一区間運賃は220円から230円に上がる。本島内四つのバス会社の現行の回数券は、来月から精算時に差額分の運賃を現金で支払わなければならない。定期券は今月末までに新たに購入した場合は、期限まで差額なしで利用できる。県バス協会の高江洲誠さんは「増税後の定期券と回数券の取り扱いは全国一律。回数券を利用している方は特に注意が必要」と指摘した。

 沖縄都市モノレールは現行220円の1区間の運賃が230円になる。6カ月の通勤定期券で1240円上がる。定期券を今月末までに購入すれば、その期限までは差額を払うことなく利用できる。10枚つづりの回数券も同様の扱いで、差額分なしで乗車できる。運輸課の石垣聡子さんは「月末は定期券や回数券を買いだめに来る人が増えると予想し、多めに準備している。駅員も増員して窓口対応をする予定」としている。

 タクシー運賃は、初乗りは変わらないが、メーターが上がる距離が短くなる。本島内の初乗りは1・8キロメートルから1・75キロメートルへ。県ハイヤー・タクシー協会によると、距離での増税分転嫁となった背景には、ワンコインが定着している県内の初乗り料金を上げると値上がり感や利用控えにつながりかねないという業界の懸念があったという。同協会の湖城秀實会長は「国の施策で、対応はいたしかたない部分がある。ご理解いただき引き続き利用いただきたい」としている。

 増税に備え、通勤用のモノレール回数券を30枚買った会社員の翁長紋花さん(25)=西原町=は「3%アップは大きい。節約としてできることはやってみようと思う」と話す。同回数券は月内購入分が4月以降も上乗せなしで使えることに「ありがたいし、ほかにもそういった情報があれば知りたい」と話した。