離島住民の生活の足となる船便の運賃も軒並み値上がりする予定で、家計に影響しそうだ。

多良間港から平良港に到着したフェリーの利用者=24日、宮古島市

 大人の2等片道運賃は、泊-南北大東で150円アップして5690円、与那国-石垣、泊-久米島がともに90円上がってそれぞれ3550円、3390円となる見通し。平良-多良間も60円増の2470円となるなど、運航事業者は計48航路で150~10円の値上げを計画している。

 一方、泊-座間味は2120円のまま、座間味-阿嘉は200円のまま据え置く。運航する座間味村は「財政難や燃油費の高騰に伴い、すでに2009年に値上げしたため」と説明。消費税率が10%に上がる時に改定を検討する。

不安と諦め

 【宮古島】宮古島市の平良港と多良間村の多良間港を結ぶフェリーを利用した同村の農業、多良間武さん(72)は運賃が上がることについて、「仕方がない」と割り切っている。約60キロの航路で片道2時間かかる。それでも航空運賃に比べれば、格段に安い。数カ月に1度、フェリーに乗るが、「消費税で上がっても、あまり影響はない。飛行機よりも荷物を運べるし、しょうがないよ」と話した。

 平良港は伊良部島・佐良浜港へのフェリーも運航している。伊良部島在住の女性会社員(50)は宮古島市内にある取引先との往復や私用で月の半分ほどは、フェリーで島を行き来しているという。

 女性は「何でも高くなるのは家計への負担になる。子どももいるので、少しの値上がりでもいろんな場面で積み重なってじわりと苦しくなるのでは」と心配していた。