3月は生活防衛月間と勝手に銘打って日用品を買いためたところ、ある経済評論家の見立てでぱたりとやめた

▼4月からの消費増税に伴う買い控え対策で、逆に日用品は値下げになる可能性もあるという。家電など駆け込み効果の大きな買い物の予定はなく、防衛できるのはモノレールの回数券ぐらいになりそうだ

▼増税が5日後に迫り、店舗で税額表示の告知が目立つようになった。17年前の増税時の社会状況と違うのは、8%への引き上げで端数が出やすくなることと、生活の中にITが大きく組み込まれたことか。ワンコインの価格設定も広がった

▼小銭の釣り銭が増えることに備えて、造幣局は2月から4年ぶりに1円玉の大量製造を始めている。1円玉の流通が減ったのは切りのいい税率やインターネット通販市場の拡大と無縁ではない

▼支払いも現金にとどまらず、少額払いに便利な電子マネーが普及した。財布の中に1円玉が見当たらないことも増えた。そんな中、増税で1円玉・5円玉の存在感が久々に上がるかもしれない

▼一方で、1年半後に予定される税率10%が決まれば、逆戻りだ。専門家の試算では4月からの家計負担は月6千円の増。この時期に1円玉の行方が気になるのは、さらなる負担増の影響を共に受ける存在だからにほかならない。(与那嶺一枝)