【東京】嘉手納基地より南の返還計画で、米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の返還条件となっている移転施設について、米軍が2009年に作成したとみられる嘉手納弾薬庫知花地区(沖縄市)での詳細な配置計画が27日、明らかになった。黙認耕作地周辺に、米軍物資を処分・保管する施設や、レストランや売店を運営する民間企業など、キンザー内にある既存施設を配置する計画。米側はキンザーからの移設を前提に、当時から具体的な候補地を検討していたとみられる。

 米軍資料とみられる計画は、同日の衆院安全保障委員会で赤嶺政賢氏(共産)が入手して明らかにした。「Chibana Area Development Plan」(知花地区開発計画)のタイトルと施設名が英語で表記され、日付は09年3月25日となっている。

 資料によると、知花地区内に二つのゲートを設け、全施設を囲むように現在はないフェンスも設置する。沖縄防衛局が、実態把握を理由に調査を進めている黙認耕作地にもかかる配置となっている。

 27日の同委員会で、防衛省の山内正和地方協力局長は、資料について「米軍資料で、具体的に承知していない」と述べ、実際の移転計画は米側が策定中のマスタープラン次第だと説明。

 同省の黙認耕作地の調査と、キンザーからの移設計画の関連について、山内局長は「移設物件の施設整備が予定されている観点から、環境整備ということでは関係がある」と述べ、移設先地域としての環境整備も目的であることを認めた。

 日米両政府が昨年4月に発表した嘉手納より南の返還計画では、キンザーの返還条件として、国防省支援機関の知花地区への移設が明記されたが、詳細な施設は明らかにされていない。