【西表島=竹富】北と南の仮面芸能公演が23日、西表島の中野わいわいホールであり、仮面の文化芸能を学び、鑑賞しようと小浜島のダートゥーダーや秋田のなまはげ太鼓などの研究と舞台が発表された。主催は町の文化遺産を活用した事業実行委員会など。

小浜島の幻の仮面舞踊「ダートゥーダー」=竹富町上原、中野わいわいホール

 ダートゥーダーは高い鼻と黒い仮面姿。小浜島の結願祭で農耕神として奉納されていたが昭和初期に廃止、現在は福禄寿に代わっている。2001年、75年ぶりに舞台芸能として復活したが、その後不定期に披露されるだけで「幻の芸能」とも呼ばれている。

 講演では小浜島出身の黒島精耕さんが、八重山でも類例のないダートゥーダーの起源を検証。仮面の類似性から熊野の「修験道」のカラス天狗(てんぐ)をルーツとし、琉球王朝時代に伝来した、本土伝来の民俗歌舞の可能性を指摘した。舞台発表では、4体のダートゥーダーが棒を振る踊りやお互いや天を指さし、時折奇声を上げる独特の舞を披露。老夫婦の滑稽なやりとりが特徴の黒島の「アブジャーマー」や秋田県男鹿市で、なまはげ姿で勇壮な和太鼓を披露する「恩荷」など、来場者が珍しい芸能に見入っていた。