【浦添】松本哲治市長は28日の市議会最終本会議で、名護正輝副市長(63)が同日付で辞職したと説明した。理由として、今議会を混乱させたことや不適切な言動で市政運営に迷惑をかけたことを挙げた。副市長の議会答弁をめぐって、部長級の職員11人が次々と登壇し「副市長の答弁は事実と異なる」などと異例の証言をしたことを受け、与野党が副市長の処分を求めていた。

空席になった本会議場の副市長席(手前左から2つ目)=28日午前10時ごろ、浦添市議会

 部長らによると、副市長は昨年11月に発令した西海岸開発課職員の途中人事について当時、「職員のホウレンソウ(報告・連絡・相談)がなかったため」と説明していた。副市長は27日夜の本会議で、いったんは「報告、協議、相談が浸透していない経過があった」と答弁したが、議会内で報復人事との見方も出て、発言を取り消し、別の内容に修正した。

 市議会は28日未明から2度にわたって議会運営委員会を開き、事実を隠そうとしたとして副市長の処分を検討するよう執行部に求めていた。

 名護氏は昨年5月末、副市長に就任。市長は副市長人事について、自身の後援会長を推したものの市議会に否決されたため、当時市立図書館長だった名護氏を再提案していた。

給食無料化 認めず

 【浦添】浦添市議会(又吉正信議長)は28日の最終本会議で、2014年度予算案について、中学3年生の給食無料化を認めない修正案を23対2の賛成多数で可決した。給食無料化のための費用(約5300万円)は「予備費」に移した。共産の2氏は「埋め立てなど無駄な予算を削って給食無料化を実現すべきだ」と反対した。減額された事業のうち必要なものを補正予算で措置するよう求める付帯決議は、11対14の賛成少数で否決された。

 修正案を提案した与党会派の上江洲徹也氏と公明の金城泰邦氏は「給食費の財源確保のあり方や(中3のみという)交付対象を再考すべきだ」と説明。学習支援員などの教育予算が減額されたことや給食費をめぐる意見書問題についても考慮した。松本哲治市長は記者団に対し「さまざまなご指摘を研究し、出直しを図りたい」と述べた。

 市議会は27日に採決を予定していたが、名護正輝副市長の答弁をめぐって空転したため会期を延長し、28日を最終本会議とした。