【クリッシー悦子通信員】ネヴァダ州のラスベガスを中心としたクラーク郡の唯一の公的医療機関であるユニバーシティーメディカルセンター(UMC)の最高経営責任者(CEO)に県系2世のラーリー・バーナードさんが就任した。バーナードさんは「UMCの魅力を市民にもっと周知させ上質の医療機関としてさらに飛躍させたい」と意欲を燃やしている。

米国内でも有数の大病院UMCの最高経営責任者に就いたバーナードさん(後列右)と父ボブさん(同左)と母の翼さん

 医療機関での9年に及ぶ運営面での経験、予算、執行での力量、軍での指導力などを認められての抜てき。34歳という若さでの就任は年齢に寛容なアメリカでも珍しく、地元の新聞やテレビなどでも大きく紹介されている。

 バーナードさんは母親の翼さん(名護市辺野古出身・旧姓宮城)と夫のボブさんの長男。米国陸軍士官学校のウェストポイントを卒業後、陸軍のパイロットとして勤務。その後軍を離れて南カリフォルニア大学で経営学修士号を取得し、サウスカロライナで病院運営の仕事に就いたのが医療機関での仕事の始まり。

 その後ロサンゼルスでの勤務を経て、2010年からラスベガスの大きな病院2カ所に勤務。UMCには最高執行責任者(COO)として2012から勤務を始めた。前任者の退職により、2月にクラーク郡の議員で構成する管理委員会がバーナードさんを選出した。

 クラーク郡はネヴァダ州の最も大きな都市、ラスベガスを中心に人口約200万。観光やコンベンションで年間約5千万人が訪れる観光地である。UMCは郡内十数カ所にクリニックと高度医療を提供する病院を持ち、ベッド数541床、4千人を雇用する。米国全体でも大きな医療機関5%の内に入る大きな組織。

 バーナードさんは「州で唯一(1)地元大学との連携を持つ病院(2)最重傷患者のケア(3)臓器移植を行う(4)火傷ケアセンターを持つなどが主な特徴。大統領がこの地訪問の際に何かあれば使うのはここ」と高度医療とサービスの幅広さを紹介、責任の大きさをあらためて感じている。

 妻のコーリーさんとの間に2男1女がいる。今年6月には4番目が誕生の予定。沖縄には子供のころはほぼ毎年行っており、コーリーさんはかつて空軍に所属し、沖縄勤務の経験を持つ。

 夫婦とも沖縄が大好きで「辺野古辺りに家を持つのが夢」というほどの沖縄ファンだ。