那覇市は1929年ごろに制定された那覇市歌について、2014年度に地域代表や学識経験者、市議会議員や市職員で構成する「那覇市市歌選定検討会議」を設置し、新たな歌の作成を目指す。市歌については、過去に2度の一般公募で改定を試みたが実現していない。市は「現行の市歌は長年親しまれているが、旧那覇にまつわる歌詞で構成されており、首里、小禄、真和志地域に関連する歌詞が含まれていない。全那覇市民が愛着を持って口ずさむ歌にしたい」と話している。(吉川毅)

 現行の市歌は、制定時、県立第一高等女学校教諭だった安藤佳翠さんが作詞、近代沖縄音楽の父と呼ばれる故宮良長包さんが作曲。「あけぼの清き―」から始まる。制定時、首里市、小禄村、真和志市が合併される前だったため、歌詞は旧那覇市だけをテーマにしている。

 改定については、1954年に首里市と小禄村が那覇市と合併したのを記念して市歌改定を一般公募したが、募集中に真和志市も合併の見通しが付いたとの理由で募集を中止。再公募はなかった。

 2002年に市制施行80周年を記念し、現在の那覇市をイメージした新しい市歌を一般公募したが選考が難航。最優秀賞の該当がなく、採用されなかった。

 市は14年度予算で市歌選定検討会議設置に向け93万7千円を計上。「全那覇市民が愛着を持って口ずさむ歌にするためには、各地域の風景、情景を網羅した歌詞の内容であることが求められる」とし、市民の声を広く集め、集約する。

 3回目の改定の試みについて、市総務課の町田務主幹は「現行の歌詞は3番まであり、曲も含めて抜本的に変えるか、4番以降に、合併された旧市村をうたった歌詞を加える形にするかが今後、会議で検討される」と説明した。