【うるま】エイサーの歴史や今後を考える「琉球とエイサー 講演とシンポジウム」(主催・袋中上人像建立実行委員会)が30日、市勝連シビックセンターで開かれた。元県立博物館長の宜保榮治郎さんは講演でエイサーの起源を紹介し、世界に広がったエイサーを「宝物」と評価、今後も若い人が磨いて発展させてほしいと要望した。

エイサーの歴史を語る宜保榮治郎さん=30日、うるま市勝連のシビックセンター

締太鼓のほかソーグ(証鼓)も使い、男性だけで踊る石川エンサー=30日、うるま市勝連のシビックセンター

エイサーの歴史を語る宜保榮治郎さん=30日、うるま市勝連のシビックセンター
締太鼓のほかソーグ(証鼓)も使い、男性だけで踊る石川エンサー=30日、うるま市勝連のシビックセンター

 エイサーの起源について宜保さんは、1603年に沖縄へ流れ着いた浄土僧袋中上人が伝えた歌念仏を、テーラシカマグチという人が琉球語に訳し、内容は餓鬼道に落ちた母を供養して救う「盂蘭(うら)盆経」だったと紹介した。

 その上で、「芸能は発展していく。エイサーは元の供養の意味を踏まえてお盆にもちゃんとやっているし、それを発展させて世界に広がっている。良いこと」と評価した。

 シンポは県立博物館・美術館の園原謙学芸員をコーディネーターに、うるま市石川の伊波常洋さん(同実行委相談役)、わらべうたを指導している宮城葉子さん、うるま市青年連合会の島袋清人会長、平敷屋エイサー保存会の東武事務局長、県文化振興会の平田大一理事長に宜保さんが加わり、継承発展に向けた取り組みや課題を話しあった。

 平田さんは「地味でも芯のしっかりしたものは世界で通用する」と地域に根差したエイサーの強さを強調。宜保さんはエイサーを「宝物」と表現し「若い人がどんどん磨いて」とエールを送った。

 最後は石川エンサーやうるま市江洲青年会、平敷屋エイサー保存会が特徴ある演舞を披露し、観客を魅了した。

 江洲青年会の大嶺誠会長(24)は「今までなんとなく聞いてきたエイサーの歴史などをあらためて聞き、良く分かった。いつもより気合を入れて演じることができた」と納得した様子だった。