ジャンボジェットの愛称で40年以上親しまれ、優雅なシルエットから「空の女王」とも呼ばれたボーイング747-400型機が31日、全日空の羽田-那覇の往復フライトを最後に国内線から退役した。同日、出発前に那覇空港国内線の搭乗ゲートで開かれたセレモニーには、県内外から多くのファンが押し寄せ、最終フライトを見守った。

最終フライトする全日空のボーイング747の前で、横断幕を掲げ手を振る関係者=31日午後0時50分、那覇空港(代表撮影)

 セレモニーで、沖縄観光コンベンションビューローの上原良幸会長は「沖縄観光ブームの火付け役が引退するのは寂しい。ジャンボありがとう、さようなら」と見送った。最終便の操縦かんを握った藤村弘機長は「ジャンボへの熱い思いを次の世代に託して引き続き努力したい」と感無量の表情を見せた。

 日帰りで沖縄を訪れた更科陽子さん(36)=横浜市、看護師=は「チケットが発売から数秒で売り切れたため、1カ月キャンセル待ちした。うれしいような悲しいような気持ち」と話した。

 747機は550を超える座席が装備可能で、1970年代以降の大量輸送を支えた。今後も海外の航空会社では運航するほか、国が政府専用機、日本貨物航空が貨物機として使用を続ける。ボーイングの主力は座席数が同規模で燃費の良い777や、中型で航続距離の長い787になる。