裁判員裁判の裁判員経験者らと裁判官、検察官、弁護士による意見交換会が3月25日、那覇地裁であった。経験者からは「いい経験になった」、「納得して判決が出せた」との意見が出る一方、「法を知らないのに判決に参加していいのか」と戸惑いの声も漏れた。意見交換会は同地裁では2011年度から始まり5回目。

 交換会では事件の審議、裁判員の選任手続きなどを話し合った。裁判員を終えた後も求められる守秘義務について「どこまで話していいのかわからない」との疑問には、裁判官が「評議内容は話してはいけないが、法定内の様子や感想は周りの人に話して、今後の候補者の背中を押してほしい」と答えた。

 被告が無実を主張しているケースや、責任能力の争いなど高度な法知識が要求される事件を裁判員は判断できるかとの問いには「無理だと思う。感情が入ってしまう」との感想を率直に述べる人もいた。

 出席した検察官は「証拠を証明する責任を負っている。いかに裁判員にわかりやすくするかに苦心している」、弁護士は「弁護士会に持ち帰り各自の活動に役立てる」と話した。

 課題として、事前に懲役刑に処せられた人の生活の具体的な内容を裁判員が知った上で審理に臨む必要性や、裁判所内で事件関係者と遭遇しない配慮を求める意見が出た。