【黒島=竹富】3月末の医師退職で、常駐医不在が心配されていた竹富町立黒島診療所に福島県から久保利夫医師(77)の就任が決まり、2日診療が始まった。

川満町長(左)から就任を歓迎され、握手を交わす久保利夫医師(竹富町役場提供)

 7年6カ月務めた前任医師の退職意向を受け、町はホームページでの募集告知や県病院事業局を通じて医師確保を目指していた。

 県側から「関心のある医師がいる」と、福島県の国民健康保険診療所に勤務していた久保医師を紹介され、電子メールで就任に向けた調整を続けていた。

 久保医師は沖縄本島での勤務経験もあり、旅行で八重山を訪れたこともある。「離島医療に貢献したい」と町側の要請に応えた。

 1日には、町役場で川満栄長町長から委嘱状が交付された。久保医師は「社会に貢献したいと医師を志した。高齢になって使命を果たすチャンスをいただき感謝している」と述べ、町長と固く握手を交わした。

 川満町長は「黒島は高齢者も多く、住民から不安の声があった。早めにお迎えできて感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを伝えた。

 黒島の港では横断幕を手にした住民が久保医師を熱烈に歓迎した。