仲井真弘多知事は3日、改正沖縄振興特別措置法の施行や国家戦略特区指定への謝意を伝えるため首相官邸などを訪れた。政府与党は安倍晋三首相以下12人が時間を割いて面会するなど異例ともいえる“厚遇”ぶりを演出。丁重な扱いからは、具体的な作業段階に移っていく米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設をスムーズに進めたい政府の思惑が見え隠れした。

 官邸では安倍首相、菅義偉官房長官のほか3人の官房副長官がそれぞれの執務室で面談。立ち会った関係者によると礼を述べた知事に首相は「沖縄のことはしっかりやります」と答えたという。面談後、知事は記者団に「総理はご機嫌でしたよ」と笑顔を見せ親密さをアピールした。

 自民党本部では石破茂幹事長に加え高村正彦副総裁ら「党4役」が応対。内閣府では山本一太沖縄担当相が「将来は日本を牽引(けんいん)するフロントランナーになって」と言葉を送った。

 県民の根強い反対を振り切って、昨年末に辺野古埋め立て承認をした仲井真知事は、政府与党にとっては最大の「功労者」。県の関係者は「一知事を首相が迎え入れること自体、他県では考えられない。(埋め立て承認をした)知事への手厚いおもてなしだ」と話した。