新聞をきっかけに好循環が生まれている。沖縄本島の中ほどで東と西を結ぶ県道104号の近く、山あいにある恩納村立喜瀬武原中学校。生徒たちが、新聞のオピニオン欄への投稿の謝礼としてもらった図書カードを3年分ためて被災地への図書館設置などを支援する団体に寄付した(本紙3月6日付)

▼小規模校で高額の募金を集めることは難しいが、東日本大震災の被災地へ「自分たちの力で、役に立ちたい」という、思いも実現できた

▼寄付を受けた「みんなのとしょかん」(本部・栃木県)は、感謝を込めホームページで取り組みを紹介した。学校には新聞の読者から「自分も寄付したい」と問い合わせの電話があり、ネット上でも反応があったという

▼生徒たちは「こんなに反響があるなんて」と驚き、役に立ち感謝されたことを喜んだ。波紋は卒業生らにも伝わり、「自分も、もっと投稿したい」と言う声も出たという

▼もとは、作文に苦手意識を持った生徒の表現力を伸ばそうと始めた投稿。それが、日々の積み重ねと周囲の反応で自分から書こう、と思うまでに自信を深めた

▼もうすぐ新学期。新年度は全校生徒10人で取り組みを継続する予定という。新入生には上級生が手ほどきすることになりそうだ。子どもたちの自信を育む取り組みが、広がればと思う。(安里真己)