シンガポールから日本を訪れた観光客の宿泊統計で、沖縄県が2007~12年で全国一の伸び率となっていることが3日までに、分かった。07年と12年を比較した伸び率は2438・1%で、約25倍。年々増える企業の報奨旅行が押し上げた。県は3月、シンガポールのチャンギ空港グループと協定を結んでおり「観光地・OKINAWA」の知名度がさらに高まりそうだ。(富濱まどか)

訪日シンガポール人の宿泊統計

訪沖シンガポール人の宿泊数

「シンガポール人が再び日本に押し寄せている」の見出しで報道する現地新聞=日本政府観光局提供

訪日シンガポール人の宿泊統計 訪沖シンガポール人の宿泊数 「シンガポール人が再び日本に押し寄せている」の見出しで報道する現地新聞=日本政府観光局提供

 宿泊統計は、日本政府観光局(JNTO)シンガポール事務所がまとめたもので、32万6千部発行されている現地新聞でも「シンガポール人が再び日本に押し寄せている」の見出しで報じられた。

 沖縄に次いで岐阜が292・1%で2位、京都が155・3%で3位だった。調査を開始した07年は、沖縄の知名度はまだ低く210人泊だったが、現地のデパートで開かれた沖縄フェアや、県が委託する現地駐在員による沖縄旅行のPRなどが功を奏し、年々上昇。12年は5330人泊に伸びた。

 日本政府観光局シンガポール事務所の清水泰正次長は「沖縄の“長寿・健康”のイメージは、報奨旅行の誘致に有効なアピールポイントだ」と指摘。また、沖縄が初めての日本旅行という人はまれで、他の都道府県では体験できない観光プログラムの提供がリピーター獲得の鍵を握ると強調した。

 また、シンガポールでは旅行会社のツアー利用者が2割、個人旅行者が8割。清水次長は「旅行会社との連携だけでなく、個人手配の消費者に直接、沖縄をPRできるかが今後の課題」とし、個人旅行者の目に留まる新鮮な情報発信や、レンタカー、多言語サービスの充実が求められるとしている。