県立南部医療センター・こども医療センター(南風原町、我那覇仁院長)が、長期入院患者の退院の際、緊急時に受け入れることを保証する「なんこいカード」を手渡している。県立病院では初の取り組みで、2月中旬の開始から今月3日まで71人に発行。センターは「転院先の医療機関や介護施設、家族、患者の不安を取り除くため、安心をカードという形で保証したい」としている。

退院時に「なんこいカード」を受け取る70代の女性(左)。「安心して転院できる」と話していた=南風原町、県立南部医療センター・こども医療センター

退院患者に発行される「なんこいカード」

退院時に「なんこいカード」を受け取る70代の女性(左)。「安心して転院できる」と話していた=南風原町、県立南部医療センター・こども医療センター 退院患者に発行される「なんこいカード」

 カードは緊急時にセンターが確実に受け入れることを明記。患者氏名やIDが記され、担当医師が診療情報を見ることで適切な医療を図ることも狙いだ。

 センターは24時間救急を担う高度な急性期病院。現状では411床のうち、90日を超える長期の入院患者は1割を超え、30日超も約3割に上る。急性期の患者をより受け入れやすくするため、長期入院患者が安心して退院することが課題となっている。

 対象は、急性期の治療を終えリハビリへ移行した患者や、ターミナル(終末期)の人ら。転院する介護施設や在宅診療を担う訪問医、かかりつけ医と継続的に連携する。

 受け入れの保証で、病院を追い出されたという患者や家族の感情の解消にもつなげたいという。

 センター経営課の牧田文博課長は「受け入れる側の病院や施設からも評価を受けている。今後の連携もスムーズにしたい」と話す。