リウボウインダストリーの創業者で、戦後の沖縄経済の発展に尽力した宮里辰彦氏=1993年死去、享年76歳=の遺稿集「戦後沖縄の復興 本土復帰、そして発展へ」がこのほど刊行された。宮里さんの妻美子さん(91)と長女玲子さん(69)、長男勉さん(60)が、自宅に保管していた写真や資料を基に300冊作成した。

宮里さんの遺稿集を刊行した妻美子さん(右)と長女玲子さん=4日、沖縄タイムス社

 遺稿集は、宮里さんが琉球貿易庁の総裁時代に執筆した「沖縄経済安定への道」の直筆原稿や、新聞に投稿したコラム・連載などをまとめたもの。

 美子さんは「本人の大好きだったブルーの表紙。第1号は遺影の前で報告した。“沖縄の復興のために”が口癖だった。経済界の後輩や経済を学ぶ学生に読んでもらえたらうれしい」と話した。

 遺稿集は非売品で、宮里さんが生前交流のあった経済界関係者や知人に贈るほか、図書館への寄贈も検討している。