【那覇】チュニジア出身で県立芸術大学大学院博士課程を修了し、サウジアラビア大使館(東京都)に勤務するブリ・モハメッドさん(38)が、昨年末に結婚した妻の野一色(のいしき)真琴さん(37)と、市真地の識名園で琉装で結婚写真を撮った。学生時代の恩師や友人に囲まれたブリさんは「沖縄は第2の故郷。お世話になった皆さんに結婚を報告できてうれしい」と喜んだ。

念願だった琉装で結婚記念撮影し、笑顔のブリ・モハメッドさん(左)と野一色真琴さん夫妻=3月25日、那覇市・識名園

 ブリさんは2000~07年まで県内に住み、琉球大学で日本語を、芸大で民俗音楽を学んだ。三線の音色に魅了され、琉球古典音楽や八重山民謡、宮古民謡を習得。空手・古武道にも親しんだ。

 沖縄を離れて7年になるが、「今も自分はウチナーンチュ。大好きな沖縄でぜひ、結婚写真を撮りたかった。妻にも沖縄の人、文化を紹介したかった」とほほ笑む。

 鳥取県出身の真琴さんは、初めての琉装に「なんだか(琉球王国時代に)タイムスリップしたみたい」とにっこり。ブリさんが演奏する安里屋ユンタに合わせ、うれしそうに手拍子していた。「皆さんの協力があって実現することができた。沖縄の人の温かさに触れた」と感謝した。

 3月25日の撮影には、恩師の喜瀬慎仁芸大名誉教授(古典)や、大工哲弘さん(八重山民謡)、仲本政博さん(空手・古武道)や友人らが駆けつけた。喜瀬さんは「ブリ君は息子のような存在。晴れ舞台に立ち会えてうれしい」と笑顔。「古典、八重山、宮古民謡を歌いこなす素晴らしい人材。これからも頑張ってほしい」とエールを送った。