興南高、沖尚高でボクシング部監督を計45年務めた金城眞吉さん(69)は5日、那覇市首里の自宅にあるジム「ウィンナーボクシング教室」の閉室式を行った。金城さんは「言葉にできない。私の指導についてきてくれた選手たちに感謝したい」と感慨深げ。10カウントゴングが打ち鳴らされる中、参加した約50人の卒業生とともに練習場に別れを告げた。

閉室式に集まった金城眞吉さん(前列中央)の教え子や関係者ら=那覇市首里石嶺町・ウィンナーボクシング教室

 ジムは1985年6月、金城さんが新居を建てた時に併設し、約29年間、多くの高校王者を育てた。式では金城さんがリングの四隅に塩と酒をささげ、無事故で終えられることに感謝の気持ちを表した。

 興南ボクシング部5期生の羽地政雄さん(58)は「日本一の監督を誇りに思う。亡くなった監督の妻清子さんも喜んでくれると思う」とあいさつ。沖尚OBの平田太陽さん(29)も「このリングで、社会に出ても負けない体と心をつくった。今後、頑張ることで監督に恩返ししたい」と話した。

 沖尚OBのプロボクサーで、東洋太平洋王座挑戦を控える中真光石(33)は「ここが僕のボクシングの原点。必ずベルトを持って、奥さんに線香を上げに来たい」と決意を示した。