外務省沖縄担当大使に就任した川田司氏が6日、就任あいさつで沖縄県庁を訪れ、翁長雄志知事と会談した。知事は、米軍関係者による事件事故のたびに沖縄大使へ再発防止などを訴えたが理解されないとし、「県民に寄り添って物事を進めてほしい」と苦言を呈した。

川田司大使(左)へ米軍関係者の事件で苦言を呈す翁長雄志知事=6日、沖縄県庁

 知事は、女性遺体遺棄事件や米海軍兵による飲酒事故を念頭に、「沖縄は戦後71年間このような事件が続いたが、本土では地位協定の矛盾を肌で感じることがない」と指摘。歴代大使にも思いを伝えてきたが「地位協定の運用は『米側に伝える』とだけで、なんの返事もない」と従来の対応を批判した。

 川田氏は事件発生後ローレンス・ニコルソン米四軍調整官へ電話で抗議したことを説明し、「意見をうかがいながら、少しでも沖縄の皆さんの役に立てればと思う」と述べた。

 同席した安慶田光男副知事は、地位協定改定を求める沖縄の現状を外務省は分かっていないとし、「伝えるのが大使の役目。的確に外務省へ伝えてほしい」と要望した。