【ウトゥ・カカジ通信員】北米から初めて南米の世界青少年大会(ニーセーターツアー)に参加した米国ワシントンDC沖縄会の若者3人が、移民を含めた沖縄の歴史や文化を学び、北米の仲間へ広く伝えようと意気込んでいる。

ニーセーターツアーに参加した(左から)ナオミ・フォルタさん、カレン・ホークさん、ネスター・フォルタさん=アルゼンチン・ブエノスアイレス市

 3人は、県系2世でヴァージニア州に住むネスター・フォルタさんとナオミ・フォルタさん(18)の双子のきょうだいと、ペンシルベニア州に住むカレン・ホークさん(21)。

 南米を中心とした県人会が2007年から県系若者の交流を目的に開くニーセーターツアー第7回大会が1月3日から11日までアルゼンチンのブエノスアイレス市で開催。3人はアルゼンチンやブラジル、ペルー、ボリビアなどから集まった34人と共に沖縄や南米移民の歴史、エイサーや三線、琉球舞踊やタンゴなどを学んだ。

 ネスターさんは12年、沖縄でジュニア・スタディーに参加。その際知り合ったアルゼンチンの友人宅に妹のナオミさんと一緒にホームステイした。「言葉の壁はあったが手や全身を使って伝えたい事を表現し、互いに理解し合うことができ、徐々に大きな家族になっていった。『島人ぬ宝』をみんなで三線を弾き歌った。鳥肌がたった」と感動した様子。

 ナオミさんは「アルゼンチンだけでなく他国からの参加者を通して別の南米文化に触れることができた。文化の大るつぼで、それぞれが自分の文化を教え合った」と視野を広げた。

 最も心を打ったのは「沖縄のおじいちゃんやおばあちゃんがどのような戦争体験をし、戦後を生き抜き、いつも笑顔を絶やさず家族を大切にしてきた」ことを学んだ時。

 「時をこえ」という歌を習い、歌詞の意味を考えながら皆で歌ったときは涙があふれたという。「学んだ事をワシントンの若者に伝えたい。ツアーで出会った仲間は一生忘れない」と感動が冷めない様子だった。

 一方、アメリカ生まれで東京育ちのカレンさんは県系ではないが、沖縄に2年間住んだ経験があり、「今まで住んだ中で一番お気に入り」と沖縄が大好きだ。大学でスペイン語を専攻しており、ツアーには、沖縄とアルゼンチンの文化、両方の融合文化について学ぶ機会と考え、応募したという。三線を持参し、三線の先生の家庭に滞在して文化体験を満喫した。