【那覇】三重県の会社員、松島龍彦さん(62)が5日、30年ぶりの沖縄旅行に訪れ、前回桜の花をプレゼントしてくれた名護市のカフェ店員、新垣ちえみさん(55)と再会した。松島さんは「ずっとお礼が言いたかった」と喜んだ。

30年ぶりに再会した松島龍彦さん(右)と新垣ちえみさん=5日、那覇空港

記念のスタンプや新垣さんのメッセージのほか、桜の押し花が貼られたスクラップブック

30年ぶりに再会した松島龍彦さん(右)と新垣ちえみさん=5日、那覇空港 記念のスタンプや新垣さんのメッセージのほか、桜の押し花が貼られたスクラップブック

 松島さんは1984年2月に今帰仁城跡を訪れ、料金所で働いていた新垣さんに会った。スタンプを押した紙にメッセージをお願いすると、そばに咲いていたヒカンザクラを新垣さんが押し花のように貼ってくれた。

 松島さんはいつも旅の思い出づくりに出会った人にメッセージを頼んでいるが、「花を貼ってくれたのは後にも先にも新垣さんだけ。それがうれしくて」。数年前に今帰仁城跡に電話し、下の名前を頼りに新垣さんを探してもらい、5日に那覇空港で会うことができた。

 松島さんは自作の短歌「遠き日の 寒緋(かんひ)桜の 花びらに 色は変われど 思い変わらず」を新垣さんに贈った。

 30年前のメッセージと桜も持参。新垣さんは「全然覚えていなかったけど、桜の色はまだ少し残っている。花は人を幸せにしますね」とほほ笑んだ。6日には新垣さんが松島さんを案内し、思い出の今帰仁城跡を巡った。