【鳩間島=竹富】卒業や転出で児童数がゼロになる可能性があった鳩間小中学校(儀間真栄校長)で、新入学児童1人を含む7人が4月に転入学した。島の住民は「学校の存続にめどが立った」と子どもたちを歓迎している。

儀間校長から入学記念品を受け取る山名元太君(左)=7日、鳩間小中学校

 鳩間島は人口52人(3月末)で、小中学校は2009年に一時、在籍数がゼロとなり存続が危ぶまれていた。鳩間公民館(通事建次館長)は小学校存続に向け、インターネットなどで全国に募集、複数の家族から希望があった。

 希望者は来島して学校や住居を見学。中学生1人、小学生6人が転入学を届け、児童生徒数は8年ぶりに2桁の10人となった。

 7日の入学式では、千葉県から母親と越してきた山名(やまな)元太君(6)が担任教師に手を引かれて入場。儀間校長は「楽しい行事も多いので優しい上級生と楽しく過ごしてください」と歓迎した。

 壇上に上がった元太君は大きな声で「勉強とスポーツを頑張ります」とあいさつし、大きな拍手を受けた。母親の栄里子さん(39)は「成長が心配な子だったが、一人であいさつもでき成長を感じた。島の人の温かい支えに感謝して子育てしたい」と喜ぶ。

 元太君には5歳と3歳の2人の弟もいて、今後の入学のめども立っている。通事館長は「子どもが笑い泣きする声は島に活気を与える。長く島にいてくれそうな家族が来てくれて安心した」とほっとした表情を浮かべていた。