県栽培漁業センター(本部町)は、高級魚のヤイトハタ(アーラミーバイ=沖縄ミーバイ)の陸上養殖の低コスト化に2012年度から取り組んでいる。浄化装置を使い、水槽の海水を循環して使用。使用する海水の量を減らすことで、光熱費を安く抑えた。

 従来は、新しい海水をポンプでくみ上げて、水槽に常に注ぎ込んでいる。ポンプの利用が減ったため、従来の方法より、光熱費が30分の1まで抑えられたという。本年度は、循環させる海水量の低減や、排水処理能力を高める研究を実施し、早ければ次年度にも漁業者に普及させたい考え。

 同センターの担当者は「早めに技術を確立して、県内の漁業振興に貢献したい」としている。ヤイトハタは海面養殖が主流だが、台風や寄生虫による被害が課題となっている。一方、陸上養殖は水槽やポンプの設置など初期費用や運用コストがかかるため、県内では伊平屋漁協など一部でしか実施していない。