沖縄美ら海水族館(本部町)の内田詮三・名誉館長の講演会「世界初、世界一への挑戦~美ら海水族館物語」(主催・花ゆうな短歌会)が12日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれた。同会の合同歌集第20集出版と識名園歌会15周年を記念したもの。

ジンベエザメについて説明する内田詮三・沖縄美ら海水族館名誉館長=那覇市久茂地のタイムスホール

 内田さんは、美ら海水族館のシンボル・ジンベエザメを飼育するまでの苦労を語った。8メートルにもなる巨体を海中で捕獲してから移送する難しさや、小さな水槽だと尾が擦れて死んでしまうため、世界有数の7500トンの水槽「黒潮の海」が生まれた経緯を述べた。内田さんはジンベエザメの雄の「ジンタ」が現在、青年期を迎えていることから、繁殖に取り組む意向を示し、「世界でもきわめて珍しい挑戦になる」と話した。

 花ゆうな短歌会主宰の比嘉美智子さん(78)は「わがジンタ 青空の中へ 行く如く 大水槽に 立ち泳ぎする」との短歌を詠み、「海の中の神秘、生命の不思議さを感じた」と話した。