【平安名純代・米国特約記者】在日米海兵隊トップのウィスラー司令官は11日、「尖閣諸島を占拠されても、奪還するよう命じられれば遂行できる」と述べ、強襲上陸作戦を行わなくても、十分な奪還能力を発揮できるとの考えを示した。米軍準機関紙「星条旗新聞」が報じた。

 同紙は、ウィスラー氏がワシントン市内で開かれた記者団との朝食会に出席し、「尖閣諸島は極めて小さな島の集まりだ。脅威を除去するために、兵士を上陸させる必要すらないかもしれない」と述べ、島に上陸した敵の部隊を海と空からの攻撃だけで排除することも可能との見方を示したと伝えた。

 一方で、米陸軍が太平洋地域における役割拡大に意欲を示している点について、ウィスラー司令官が懸念を表明したと指摘した。

 ヘーゲル国防長官は2月24日、米陸軍の兵力(約52万人)を8分の1以上削減し、第2次世界大戦以前の最小規模に縮小する方針を発表。運用の焦点と兵力をアジア太平洋地域に移す戦略は維持するとの方針を示していることから、陸軍は海兵隊の機能を取り入れた新たな役割を模索。米海兵隊も兵力を削減されることから、陸軍の動向を敬遠する動きもみられる。