与那国島への自衛隊配備計画の撤回を求め、島の住民グループが14日、沖縄防衛局を訪れ、武田博史局長に申し入れ書を手渡した。その後、県庁前で市民集会を開き、「国も町も説明責任を果たしていない」などと訴え、19日に小野寺五典防衛大臣らが出席する着工式典に反対行動を起こすことを表明した。

与那国島への自衛隊配備計画の撤回を求める市民集会が開かれ、横断幕を掲げて「がんばろー」と叫ぶ参加者ら=県庁前の県民ひろば

 島の住民グループは与那国改革会議、イソバの会、子供と大人も笑顔のワ、の3団体。申し入れ書は①配備計画について十分な説明がなされていない②配備計画が争点になった昨年8月の町長選はわずか47票差で決するなど島民のあつれき生んでいる③施設の建設で島の貴重な生態系が損なわれる④中国、台湾といった近隣諸国との対立をあおる―という内容。与那国改革会議の崎原正吉議長は「町民同士が溝をつくっている。最後は血を見るのか、火を見るのか、絶対にこれでは建設工事には入れない」と訴えた。

 これに対し、武田局長は「南西地域の防衛体制の充実の観点から、150人規模の沿岸監視部隊の配置に向け、今後もさまざまな話し合いを誠意をもって行っていきたい」などと応じた。

 県庁前で開かれた市民集会には県出身の国会議員ら約250人が参加し、計画の撤回を求めるシュプレヒコールを叫んだ。