改正教科書無償措置法が16日に一部施行されるのを受け、県教育委員会が5月にも県内の採択地区を再編する方向で調整していることが15日分かった。地区変更を希望する各市町村教委と協議の上、早ければ今夏の小学校用教科書の採択から新たな地区割りを導入していく見通しだ。政府から是正要求を受けている竹富町教委は八重山採択地区から早期に離脱する意向を示している。

採択地区と教育行政区が一致しない町村

 改正法のうち、採択地区を「市・郡」から「市・町・村」に見直す12条1項は16日の公布と同時に施行され、その日から地区変更が可能になる。

 県内では、採択地区と教育行政区が一致しない自治体が六つある。教科書が違うために達成度テストの結果を近隣の地域と比較できないなど不都合があり、改善を求める声が上がっていた。

 沖縄タイムスの調べでは、少なくとも伊是名村教委と南大東村教委が変更を希望している。伊是名は国頭教育事務所管内、南大東は那覇教育事務所管内だが、教科書はいずれも島尻採択地区となっている。

 ただ、本年度の採択時期が迫っているため、来年度に持ち越す可能性もある。

 改正法ではそのほか、採択理由の公表を求めた15条が16日に施行される。残りの施行日は来年4月1日。文部科学省によると、2項目が先行的に施行されるのは特別な準備期間が必要ないためという。