しまくとぅばを後世に伝えたいものの、学ぶ機会がない-。しまくとぅばに関する沖縄の大学生の実態が、沖縄国際大学産業情報学部の学生らの調査で明らかになった。関心を持ち、後世に伝えたいという学生が約7割に上る一方、8割以上が「学ぶ機会がない」と答えた。使える程度も「単語のみ」が約4割で最も多く、「全く話せない」は3割近くを占めた。15日、県庁で会見したメンバーは「核家族化が進み、しまくとぅばに触れる機会が少ない」と指摘し、学べる環境づくりが重要と訴えている。

しまくとぅばに関心はありますか?

しまくとぅばを学ぶ機会はありますか?

「外国語を学ぶ事」と「しまくとぅばを学ぶ事」どちらが大切だと思いますか?

しまくとぅばに関心はありますか? しまくとぅばを学ぶ機会はありますか? 「外国語を学ぶ事」と「しまくとぅばを学ぶ事」どちらが大切だと思いますか?

 調査は今年1月、県内5大学の授業を通して調査用紙を配り、559人から回答を得た。大学生の視点を通して、将来を担う若者のしまくとぅばに対する意識や使用頻度などを調べるのが目的。

 関心度は「関心を持っている」(27・3%)、「どちらかといえば関心を持っている」(46・2%)を合わせると7割に達した。

 約6割が「危機言語だと知っている」とし、7割近くが「しまくとぅばを後世に伝えていきたい」と答えた。「外国語としまくとぅばを学ぶことはどちらが大切か」の問いには「どちらも大事」が65・4%。8割以上の学生が「習得したい」と意欲を示した。

 一方、「学ぶ機会がない」と答えたのは82・2%で、「ある」と答えた17・8%を大幅に上回った。

 しまくとぅばを使える程度は「単語のみ」が最も多く36・9%、「あいさつ程度」が20・4%、「日常会話」が2・5%だった。一方、「全く話せない」が27・5%を占めた。

 調査結果を分析した調査メンバーは(1)日めくり方式でしまくとぅばを学べるアプリの開発(2)おじい、おばあによるしまくとぅば講座の必修化(3)バスのアナウンスをしまくとぅばにする-など、学生がしまくとぅばを学べる方法を提案した。

 メンバーの島袋彰人さん(21)は「同世代がこんなにしまくとぅばに関心を持ち、後世に残したいと思っているのには驚いた。学べる環境をつくることが重要だと思う」と話した。

 沖縄国際大学が民間と人材育成に取り組む産業情報学部産学協力会プロジェクトの一環。調査呼び掛けに応募した学生15人と広告代理店「アドスタッフ博報堂」が協力した。