【北中城】南米ペルーで国民酒「ピスコ」を製造販売する県系2世のグスクマ(城間)・ミゲルさんのおい、城間俊茂さん(52)が北中城村安谷屋にバーを開き「ピスコ・グスクマ(42度)」を提供している。日系人でピスコを製造しているのはミゲルさんだけで、俊茂さんは「たくさんの苦労があったはず。おじさんのピスコを地域の人に知ってもらいたい」と話す。15日、岐阜県の輸入業者や北中城村の関係者約30人が集い、移民の努力に思いをはせて乾杯した。

ピスコサワーで乾杯する(右から)城間智江美さん、俊茂さん、ギアリンクスの中田社長ら=15日、北中城安谷屋・酒楽コリブリー

ミゲルさんのファミリーネーム「グスクマ」を冠したピスコ・グスクマ。箱はミゲルさんの写真入り

ピスコサワーで乾杯する(右から)城間智江美さん、俊茂さん、ギアリンクスの中田社長ら=15日、北中城安谷屋・酒楽コリブリー ミゲルさんのファミリーネーム「グスクマ」を冠したピスコ・グスクマ。箱はミゲルさんの写真入り

 ピスコはブドウを原料とした蒸留酒でペルーで最も愛飲されているアルコール。村出身で1932年にペルーに渡った仁亀さん(故人)を父に持ち、農業で生計を立ててきたミゲルさんは、2000年ごろからピスコを製造している。

 南米日系人の農家を支援するギアリンクス(岐阜県)の中田智洋社長がミゲルさんと出会い、10年から日本で輸入販売している。12、13年には在日ペルー大使館の公式パーティーでも使われた。 

 11年の世界のウチナーンチュ大会の際、ミゲルさんがピスコを県内で初めて披露したのを機に、俊茂さんが「おじさんのピスコを知ってもらいたい」と昨秋、「酒楽コリブリー」をオープン。「おじさんのことはよく知らなかったが、ピスコが距離を縮めてくれた。代々、ペルーで成功するには大変な苦労があったはず」と思いをはせる。

 妻の智江美さん(52)も「店でお金をためて、ペルーでミゲル家族に会うのが夢」と声を弾ませる。

 中田社長は「ペルー人が沖縄で泡盛を造っているようなもの。グスクマのルーツの沖縄でピスコを広めたい」と語る。さらに、村との交流を深め、村特産のアーサを岐阜で販売する考えも披露した。

 グラスのピスコに、アーサ料理、三線の演奏。ピスコ・グスクマがペルーと北中城、岐阜をつないでいる。

 コリブリーは電話098(935)0128。