牧志公設市場や平和通りなどの活性化に取り組む「なは市場振興会」(新里俊一理事長)は、市場で飛び交う会話や日常的な出来事を四こま漫画にしている。タイトルは「なはまちガオガオ」。新里理事長が市場を回って「面白い!」と思ったエピソードを聞き取りしてストーリーを考え、地域のイラストレーターで自称漫画家のてるやまさしさん(35)が絵を担当している。てるやさんは「まちぐゎーに漂う面白さを多くの人に伝えないともったいないと思った」と話している。(吉川毅)

那覇の市場の日常をユーモラスに描いた四こま漫画「なはまちガオガオ」

四こま漫画のネタについて話し合う新里理事長(左から2人目)ら=15日、那覇市牧志公設市場衣料部

那覇の市場の日常をユーモラスに描いた四こま漫画「なはまちガオガオ」 四こま漫画のネタについて話し合う新里理事長(左から2人目)ら=15日、那覇市牧志公設市場衣料部

 「明るく、楽しく、元気よく」を合言葉にした市場活性策の一つ。漫画の制作に取り組んでいたてるやさんが「市場の振興に関わりたい」と新里理事長に提案。「市場のみんなを主人公にしたら面白いものができる」と意気投合し、2013年夏から始まった。

 タイトルの「なはまちガオガオ」は、「市場にいる元気で明るい怪獣たち」という意味。現在までに完成しているのは約50話で、市場に飛び交う方言がちりばめられている。完成した作品の発表の仕方を検討している。

 登場人物は実際に市場で働くおじぃ、おばぁ、若者たちをはじめ、お客や業者も登場。絵は本人の特徴を捉え、背景も市場内の場所が特定できるように店の看板なども細かく描かれている。

 さらに、「市場に実在したら楽しい」と思う架空のキャラクターも。外国人観光客やゆんたく相手を探しに訪れる常連客に対応する「ちんだみオジィー」、スージ道をこよなく愛する「スージー王子」、シーサーの地位向上を願う「シーサー男子」などさまざまだ。

 振興会お勧めの話は、市場のおばぁの店に通り会費の徴収に行ったときのエピソード。普段は計算も速くて耳もよく聞こえているおばぁが、通り会費の徴収の話になると突然、耳が聞こえないふりをするという実際にある話だ。

 新里理事長は「市場には面白い話があふれている。みんなとゆんたくしながら、毎日必ず笑うエピソードがある。市場の楽しさを伝えることができたらうれしい」と説明。

 「目指すは沖縄タイムスの四こま漫画『おばぁタイムス』だ」と力を込めて話した。