家族6人のうち5人が発達障がいの家族の日常を描いた本紙くらし面の連載「うちの火星人」が、光文社から17日、発売された。県内では21日から書店に並ぶ予定だ。

出版された「うちの火星人」

 新聞連載に大幅加筆し、「火星人」ならではの悩みへ、工夫とユーモアあふれる対処のアイデアをより詳しく紹介。みんなのストレスを軽くしつつ、「火星人」の個性も輝かせるための知恵が詰まっている。著者の平岡禎之さん(54)は「困っている人、苦しんでいる人が少しでも減ってくれたら」と話している。

 平岡家では妻と子どもたちの5人が「火星人」。本では一人一人について幼児期から時系列で特性をまとめた。

 平岡さんは「幼児期、思春期、就労の場、それぞれで困りごとも工夫の仕方も違う」と構成の意図を説明する。また、発達障がいとひとことでいっても特性はそれぞれ。1人ずつ紹介することで、5人の個性もよりはっきり、生き生きと伝わってくる。

 平岡さんは「(火星人は)身近にいて、たいていとても困っている。本の内容を当てはめたり応用したりしながら寄り添ってもらえたら、お互いに気付きがあるのでは」と、本を通じた理解の広まりに期待した。