【東京】竹富町の慶田盛安三教育長は17日、文部科学省で前川喜平初等中等教育局長と面会し、国が教科書の変更を求めて竹富町に出した是正要求には従えないと伝えた。前川局長は「違法状態」と指摘し、是正を求めた。文科省は今後、町の対応を見極め、違法確認訴訟に踏み切るか検討する。

 面会で前川局長は育鵬社版を採択した上で、東京書籍版を副教材として利用することを提案した。

 また、小規模町村では十分な教科書の調査研究ができないとして、八重山採択地区の枠組みは維持すべきだとの従来の考えを提示。面会後の記者会見で前川局長は「どのような説明でも違法なものは違法だ」とあらためて町を批判した。

 これに対し、面会後に会見した慶田盛教育長は、町だけでの調査研究について「数が多ければいいわけではなく、教科書に造詣の深い人を集めれば困ることはない」と反論。特色のある教育のためには採択地区の小規模化が望ましいとして、あらためて町の単独採択の必要性に言及した。

 また、国からの是正要求については「違法なことは全くない。竹富の教育現場に何ら問題もない。全く理解してもらえず残念だ」と話した。

 この日の面会では、是正要求に応じない町の考えを直接確認するために文科省が慶田盛教育長を呼び、説明を求めた。冒頭を除き、非公開で行われた。

 現在使用している中学公民の教科書は2011年度に採択、12年度から使用を始めた。

 文科省は、次回15年度に新しい教科書が採択されるまでは、現在町が使っている教科書は「違法状態」にあるとしている。