【与那国】与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画で、沖縄防衛局は19日、与那国町離島振興総合センターで起工式を開いた。県内の自衛隊基地の設置は1972年の本土復帰以降、初めて。式典には小野寺五典防衛相が参加し「歴史的な機会に立ち会うことができ感無量」と語った。一方、配備に反対する住民が会場を取り囲み、式典が25分遅れで始まるなど、島は賛否の声で分かれた。

 式では外間守吉町長が「町民長年の念願だった計画が動きだし、町民を代表し心からお礼したい」と述べ、配備後の国予算を活用したまちづくりに期待を込めた。

 小野寺防衛相は「与那国島への部隊配置は南西地域の自衛隊の空白を埋め、配備の意味は大変に大きい」と強調した。

 式典には町議や与那国防衛協会の会員ら住民と自衛隊関係者ら約100人が参加。

 会場の外では反対派住民約70人が入り口を取り囲み、関係車両の通行を防ごうとし警察官ともみ合いになるなど、式典は終始混乱した。

 沿岸監視部隊はレーダーで付近を航行・飛行する艦船や航空機を監視する。隊員は150人規模で、久部良地区に駐屯地と監視所(約25ヘクタール)、祖納地区にレーダーを置く監視所(約1ヘクタール)を配置。町役場近くに宿舎(約0・3ヘクタール)などを整備し、2015年度末の配備完成を予定している。