【伊江】人工透析治療を受けられる伊江村立診療所透析センター(阿部好弘所長)が20日、伊江村川平に完成した。沖縄本島北部周辺の離島に透析施設が設置されるのは初めて。本島に渡らずに治療ができるようになり、患者の負担が大幅に軽減される。同日の落成式で関係者約130人が完成を祝った。28日から治療を始める。

ベッド11床や最新機器を備えて、完成した村立診療所透析センター=20日、伊江村川平

 同センターは2階建て、延べ床面積988平方メートル。ベッド11床と最新機器を備え、医師2人と臨床工学技士2人、看護師3人が治療に当たる。事業費は約4億9千万円で、一括交付金を活用した。

 村内の透析患者は40~80代で17人。平均週3日、本島の医療機関に通院しなければならなかった。悪天候のために定期船が欠航する場合は本島での宿泊も余儀なくされた。男性患者(67)は「今までは治療の前日から憂鬱(ゆううつ)だった。精神的に楽になり、仕事に専念できるのでありがたい」と喜んだ。

 落成式で、島袋秀幸村長は「完成を長年待ち望んでいた。村民が安心して生活できるよう取り組む」とあいさつした。一括交付金の活用モデルとして、波及することを期待した。