奈須重樹と若手ミュージシャンの長谷川淑生、さとうこうすけによるユニット「やちむん“刺激茄子”」のアルバム「青春の落とし前」が発売された。ライブで人気の「一生売れない心の準備はできてるか」などを収録する。26日午後9時から那覇市の桜坂にある「ドラミンゴ」、27日午後5時30分から平和通りの「島すたいる」で記念ライブを開く。(真栄里泰球)

アルバムについて語るやちむんの奈須重樹=那覇市・沖縄タイムス社

やちむん“刺激茄子”の新作アルバム「青春の落とし前」

アルバムについて語るやちむんの奈須重樹=那覇市・沖縄タイムス社 やちむん“刺激茄子”の新作アルバム「青春の落とし前」

 奈須は1991年に「やちむん」を結成。数度のメンバーチェンジを経て活動を続ける。「やちむん」としては9枚目のアルバムとなる。

 「青春の落とし前」の2曲目に収録されている「一生売れない心の準備はできてるか」は、50歳になった奈須が、中年ミュージシャンの不安やあがきを歌い「ライブで、おっさんたちから『最高でした』と熱い反応がある」曲だ。英語の「アー・ユー・レディー?」を翻訳した語調のタイトルは、作詞家の阿久悠の影響だという。

 「影響を受けた一曲をあげるなら『街の灯り』」。1973年に堺正章が歌い、同年の紅白歌合戦にも出場したヒット曲である。

 「『好きな唄を耳のそばで君のために低く歌い』という歌詞がある。『小声で歌う』ということを、英語を翻訳したように『低く歌い』と表現している」

 アルバム12曲目の「台風天国」に出てくる「『USO』の表記は明らかに、ピンクレディーが歌った『UFO』の引用」と話す。

 宮崎県で過ごした小学生時代、テレビの歌番組を通して阿久悠を知った。

 「子どものころから青春時代にかけて、圧倒的な数の阿久悠作品に囲まれていたから、影響も受けている」と振り返る。「一度も会うことはなかったけれど、勝手に影響を受けているとしたら、言葉のぜい肉の落とし方かな」

 「青春の落とし前」にはそのほか「そばとロックの日々」「タコス屋で逢いましょう」「床屋の孫」などが収録されている。

 ライブの問い合わせはしげなすレコード、電話098(857)5213。