「アイスクリームの歌」や「六甲おろし」を歌いながらプレーしたというから、舌を巻く。15歳9カ月。熊本県で開かれた女子プロゴルフツアーKKT杯で20日、鹿児島高校1年の勝みなみさんが史上最年少優勝を飾った。最高のコーチがいるかと思いきや、すべて独学。強心臓にも驚いた

▼並み居るトッププロと3日間を回り、最終日に一番緊張したのは「優勝スピーチ」だそうだ。17番で「おなかが減った」と、おにぎりをほおばったが飲み込むのが間に合わず、口に入ったままドライバーを打った

▼アマゆえ、賞金1800万円は2位の選手に渡った。そのエピソードは、勝さんが憧れる東村出身の宮里藍選手と重なる。2003年9月、当時18歳3カ月の宮里選手が打ち立てた日本人最年少優勝は、アマ30年ぶりの快挙だった

▼翌年、地元開催のダイキン・オーキッドで、プロ転向後4戦目で初優勝した際、記者の取材に落ち着いて答える姿に「すごい18歳だ」と感服したのを思い出す。逆にこちらの方が緊張した

▼そんな憧れの人の記録を2年半も更新して、ついに追い越した新星の今後に注目だ。この日は、宮里優作プロの2勝目という、うれしいニュースも飛び込み、地元が沸いた

▼1勝より2勝、2勝より3勝。どんどん数字を重ね、大いに楽しませてほしい。(儀間多美子)