22日、一斉に実施された全国学力テスト。今回から、実施要領の変更で市町村教育委員会が学校別の成績を公表できるようになった。県内では嘉手納町教委が公表する方針。成績公表には「地域に説明責任を果たす」という狙いがある一方、「過度な競争や学校の序列化につながる」と懸念の声も上がる。

 沖縄タイムスの調べで、22日までに県内41全市町村が回答。「公表する」は嘉手納町のみで、宮古島市、名護市、本部町、金武町、八重瀬町、伊江村、伊是名村の7市町村が「検討中」、33市町村が「公表しない」と答えた。

 嘉手納町教委は町の広報誌で町内の2小学校、1中学校の平均正答率を掲載予定。掲載後、各校で保護者向けの説明会を開き、結果の分析や今後の対策を示す方針だ。町教委の担当者は「情報を提供し、学校、家庭、地域が一体となって教育を進める機会とするため」と公表理由を説明する。

 一方、「公表しない」とした市町村教委は「過度な競争や学校間格差を招く恐れがある」(沖縄市、糸満市など)、「学力調査はあくまで学力の一側面であり、公表した結果が全てだと思われてしまう」(那覇市)、「学力の定着を図ることが目的で、競争させることが目的ではない」(恩納村、北中城村など)と懸念する。北大東村、座間味村、渡嘉敷村は「生徒が少人数なので個人が特定される」と、小規模校を抱える自治体ならではの理由を挙げた。

 「検討中」とした伊是名村は「村内に1小学校、1中学校しかない。影響も含め検討している」と慎重姿勢を見せた。