米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立てで、沖縄防衛局が県への岩礁破砕の許可申請に添付する同意書の提出を名護漁協(古波蔵廣組合長)に求めていたことが、23日までに分かった。名護市長や宜野座村漁協にも相次いで意見照会しており、すでに発注している調査や設計からさらに手続きを進め、護岸工事や土砂投入など埋め立ての本体工事に向けた準備を本格化している。

 今夏にも防衛局は埋め立て予定区域での海底ボーリング調査を予定しているが、この場合は岩礁破砕の許可申請を要しない公算が大きい。県規定で、県による許可の必要ない一例として「地質調査のため海底をボーリングする行為」を挙げているため。ただ漁業への影響など許可を要しない事案かどうか、事前に県と防衛局が協議する必要がある。

 一般的に、岩礁破砕の許可申請を要するのは(1)埋め立てや浚渫(しゅんせつ)(2)護岸・防波堤の設置(3)海砂利の採取-など。防衛局報道室は「県への申請はこれから。県に許可を求める具体的な工事や作業内容を答えられる段階にない」としている。

 防衛局によると、埋め立て予定区域に漁業権を持つ名護漁協に同意書の提出を求めたのは15日。回答期限は設けていないという。

 岩礁破砕の許可申請は、県漁業調整規則に基づく手続き。(篠原知恵)